VLESS + vision方式サーバーへの規制と対処方法のお知らせ(2024-08-30)

※ 本メールの内容は全ユーザー様に同法メールで配信済みです。

昨日未明 VLESS + vision方式 の OS-V015 に中国から規制が入りました。36台中1台のみへの規制なのですが,これまで大規模規制を生き残った同方式が規制を受けたことで,中国GFWが進歩したことを感じざるを得ませんでした。

本同報メールで下記の事項をお知らせいたします。

1. 規制の特徴

従来の規制では,ほとんど瞬間的に中国の主要都市からVPNが利用できなくなりました。しかし,今回は規制が始まって数時間後でも上海で利用できるところもありました。

主要都市でこのような現象が起きるのはおそらく初めてです。この傾向は,GFWの検問所を増やしたことを示唆していると考えています。

さらに従来は重要な政治日程に合わせて大規模な規制がされましたが,今回は特に重要な政治日程はないようです。また何かネット規制しなければならない社会情勢でもないようです。

そこで規制方法,規制のタイミングを考えますと新しい技術または新ポリシーが導入されたと推測します。

2. ユーザー様へのお願い

OS-V015の利用停止
現在,中国内外を問わず,OS-V015 が利用できている場合でも利用の停止をお願いいたします。当社でサーバーの調査をおこないたいと思います。

サブスクリプション更新方法の確認
VLESS + vision方式では,最新のサーバー情報を自動設定する「サブスクリプション」機能があります。これを更新しますと追加されたサーバー,削除されたサーバーが自動的に認識されます。

下記にアプリ別の方法をまとめていますので,ご参照いただければ幸いです。ほとんどのアプリでは自動的にサブスクリプションを更新する機能があります。OS-V015もすでに削除されています。

サブスクリプションリンクの更新設定方法(VLESS + vision方式)

OpenConnect方式の設定
2019年7月にOpenConnect方式を公開して以来,5年以上,一度も規制を受けたことがありません。そこで普段,VLESS + vision方式を使われる場合でも,OpenConnect方式を設定しておかれますよう強くお勧めします。

・設定一覧

 

3. 当社の対応計画

規制の分析

今回の規制についてさらに分析をおこないます。回避できる方法がないか模索します。

 

必要に応じてサーバーを増設

今回,36台中1台のサーバーが規制を受けました。Trojan-GFW方式の規制中の生存率は次第に下がり,現在は 80%から90%のサーバーが規制を受けます。一方,VLESS + vision方式は生存率が高いですので,サーバーの台数でカバーできる可能性があります。

現在,全サーバーは余裕をもって運転していますが,必要に応じてサーバーを増設いたします。

 

新方式の研究

VPN新方式の研究も進行中です。有望な方式は複数ありますものの,まだまだ公開できる段階ではありません。しかし,今回,VLESS + vision方式が規制を受けたことを鑑み,新方式の研究も加速化したいと思います。

上記のとおりお知らせいたします。

今後とも,かべネコをどうぞよろしくお願いいたします。