本日,数名のユーザー様から,VPNを使っているときに,ブラウザのアドレスバーで検索すると香港グーグル(google.com.hk)に飛ぶ現象についてお問い合わせいただきました。
アドレスバーで 「富士山」 と検索すると….
google.com.hk つまり香港グーグルへ勝手に飛んでしまい,検索結果画面も中国語になります。
数日前からこの現象が発生しているようです。
この記事では,原因と対策についてお知らせします。
(1) 原因
Googleの位置判定はIPアドレス(その多くは国ごとに割り当てられています)のみだけではなく,様々な情報を総合的に判断して位置情報を決定しています。
特にスマホのGPS は,IPアドレスよりも正確な位置情報になります。また,携帯基地局,WiFi(固有の番号を持っています)などの情報を総合して,利用者の位置を特定しています。
そして,利用者の国・地域に属するGoogleサイトを表示します。
参考サイト
「Google で検索する際の現在地情報とその管理方法について」
(2) 対処方法1
簡易的には,下記リンクを一度クリックしてGoogleにゆきますと,google.com がデフォルトで使用されます。
最後の 「ncr」は No Country Redirection の略です。現在いる国(とGoogleが判断した国)ではなく,デフォルトのGoogleサイトの利用を続ける機能です。
ただし,ブラウザのシークレットモード,またクッキーを削除した場合,毎回,リセットされます。
(3) 対処方法2
google.co.jp をデフォルトの検索エンジンにすることもできます。
方法は下記サイトをご参照ください。
「Chromeのアドレスバーからの検索をGoogle.co.jpにする」
または「ブラウザ名 検索エンジン 変更」で検索しますと情報を得られます。
この機会にGoogle以外の検索エンジンを試されるのも良いかと思います。
「プライバシーを守って検索履歴を残さないおすすめの検索エンジンは?」
(4) かべネコの取り組み
Googleが総合的に位置情報を判断しているため,当社でできることは少ないのですが,下記のGoogleサイトから,かべネコサーバーのIPアドレスが「日本」であることを本日,通知しました。
ただ,申請が受理されて反映されるまで1ヶ月ほどかかると記載されています。
ユーザーの皆様にはご不便をおかけいたしますが,ご理解いただければ幸いです。